質問回答①:残業について
質問箱を設置したのに忙しさにかまけて回答をサボっていて申し訳ない…
では早速回答していきます。
一問目!

こんにちは。ご質問ありがとうございます。
大学2年生から将来を見据えているのは本当に立派ですね。なにかお役に立てればと思うのでどんどん質問してください。応援しています。
さて、本題の残業ですがについて。皆さん気になるところですよね。
月並みな回答をすれば「省庁・部署による」ということになるのですが、それでは身も蓋もないのでもう少し真摯に回答したいと思います。
ここでは
①残業時間
②残業の質
③残業の対価
の3つの観点から残業についてお答えします。
①残業時間
まずは残業時間です。
参考までに今年度の僕の月の平均残業時間は、90時間/月くらいだと思います。
同じ省庁の同期の中で比べると中の下くらいの残業時間でしょうか。
一番少ない人で20時間くらい、一番多い人でも200時間は行かないと思います。
(※僕の所属する省庁は全象徴の中ではそこそこ平均した残業時間の多いほうだと思います。)
過労死ラインが80時間と言われていますね。
当然人それぞれ心の強さも身体の強さも違いますから、個人的な感触であることは明記しておきたいのですが、僕は現在の労働時間では過労死には程遠いと思います。特段体調を壊したりしたこともありません。
ただ、この残業時間だと平日家に帰ってなにか生産的なことをするのは少し難しいです。相当な気合がないと帰って寝るだけになってしまいます。
公務員の残業についてよく言われることですが、残業の多寡には季節性があります。主に残業が多くなるのは国会の会期中・法律改正前などですね。この時期には終電のあとに帰ることも増えます。
逆に言えば、これ以外の時期や、国会会期中でも翌日国会のない日などは定時で帰れたりすることもあります。
②残業の質
次は残業の質です。
幸いなことに、「上司がいるうちはわけもなく帰れない」というような悪しき慣習は、僕の職場では払拭されつつあるように思います。
官僚機構としてムダがないか?組織としてムダがないか?国会システムにムダがないか?という構造的な問題を論じるのは今後の課題として、少なくとも属人的な「無駄な残業」は僕はあまりした記憶がありませんし、そういった理由で苦痛を感じたこともありません。
ただ、特に若いうちの仕事の質として、期限が非常に短いものが多いです。(即日!とか、3時間後!とか笑)
これらに対応する残業も多いため、いつどのぐらい残業するかはほぼアンコントローラブルと言って良いと思います。
今日はデートの予定だったのに…などという恨み言もちらほら聞こえてきますね笑
③残業の強度
最後に、残業の「強度」の問題について触れておきたいです。
民間企業に就職した友人と話していて思うのが、残業は時間だけでは測れないということです。
強度ってなんだよ!と思いますよね、僕の造語です笑
世の中の仕事には様々な種類があり、その質は一概に「強度」という単一のものさしで図れるものではないと思います。
ただ、あえて定義すれば仕事中の必死感や緊張感、切迫感を数値化した感じでしょうか。
この点で言って、僕の残業のなかには強度の弱い残業が含まれます。
よく言われる「国会待機」などはその典型です。
無論、公務員である以上業務中遊んでいるわけではないのですが、朝から晩まで本気で「強度の強い」仕事をし続けられるスーパーマンはなかなかいないと思います。
待機している時間は、その日溜まった雑務などをこなしつつ、来るべき強度の強い仕事に備えて休んでいる側面もあるわけです。
仕事の大変さは時間×強度だと言えると考えています。
こう考えると、公務員は確かに残業時間は長いですが、一概に時間だけで比較するのも間違っているのではないかなと思うわけです。(大変な仕事であることに相違ないですが)
みなさんが仕事の大変さについて考えるときには、残業時間についてのみ着目するのではなく、その強度についても考えてみるのが良いかと思います。
色々な企業や官庁の職員と会う機会があったら、強度についての質問をしてみるのも良いかもしれません。
以上、残業時間についてでした!
質問はまだまだ頂いているので早いうちに回答しようと思います!