国家総合職教養区分は受験するメリットしかない。今すぐ申し込んだほうがいい。
教養区分受験のススメ
僕はとある省庁で公務員として働いている。
昨今不人気な公務員だが、実際そんなに悪い仕事じゃない。と思う。
給料だっていうほど悪くないし、やりがいだってそれなりにある。
もっともっと優秀な人に入ってきてほしい。
今の惨状をみれば、優秀な人が選ぶ職場じゃないのは当たり前じゃないかと言われるかもしれない。
でも、そもそも受験もしないで諦めている人の中に、たくさんの才能が眠っていると思って、その才能を一つでも掘りおこしたいと思って、この記事を書く。
「ただで官僚になれるなら日本のために働いてやるか~~~」
「法律とか経済とか興味ないけど、なんか国動かしたいな?」
「官僚になって、あいつを見返したい」
動機はなんだっていい。政策の知識ややる気なんて後からどうにでもなる。
優秀な人が公務員になることはいいことだ。
そんな人のために、今日は国家総合職教養区分を紹介したい。
教養区分とは
みなさんはご存じだろうか。官僚になる資格を得るための試験にはたくさんの種類がある。法律・経済・行政・理系の各分野、、、その中の一つが「教養区分」である。
「いや、まず「教養」をテストするってどういうことなんだ?法律や経済はわかる。教養はテスト不能なんじゃないか…?」
そう思った人は正しい。
僕は教養が何たるかをうまく言語化できないが、すくなくともこの試験は教養の度合いを測る試験ではないことは断言できる。ではどんな試験なのか。HPを見てみよう。受験案内にはこう書いてある。
教養区分は、既存の試験区分以外の専攻分野の学生や外国の大学の卒業者など多様な有為の人材確保 に資するよう、企画立案に係る基礎的な能力の検証を重視した試験の区分です。 このため、専門試験は課しませんが、幅広い教養や専門的知識を土台とした総合的な判断力、思考力 を判定するための「総合論文試験」、企画力、建設的な思考力及び説明力などを判定するための「企画 提案試験」を課すこととしており、特に企画提案試験については事前の準備が必要となります。
お分かりいただけただろうか。
・基礎的能力を試し
・専門性はいらず
・企画提案試験以外はそんなに準備がいらない
試験なのである。
詳しいことは人事院のHPを見てくれ。過去問とかも見れる。
総合職試験(大卒程度試験)教養区分|国家公務員試験採用情報NAVI
さて。なんかいけそうな気がしてきましたね?僕もいけそうな気がします。
教養区分を受けるべき5つのメリット
それでは教養区分を受けるべき5つのメリットを発表しよう!
①タダ
公務員試験のいいところはなんといってもこれである。試験料無料!
無料なんだから受けなきゃ損でしょ。
②そんなに倍率高くない
ちょっと倍率を調べてみると平成29年度試験はこんな感じだったみたいだ。
試験の区分 |
申込者数 |
第1次試験合格者数 |
最終合格者数 |
教養 |
2,811 |
263 |
135 |
試験当日、会場に来るのはそのうち半分ちょっとだ。(実体験によれば)
そのぐらい、軽い気持ちで申し込んでいる人が多い。
2次試験になるとさすがに欠席者は多くないが、僕が受けた教室でも来ない人はいた。
さらに言うと途中で試験官と喧嘩して帰った人もいた笑
一次試験は運の要素がかなり強い。
会場に半分ちょっとしか来ないとなると5分の1の確率で一次試験を突破できる。
サイコロでぞろ目を出すより簡単なんだからやらない手はない。
③試験対策が(ほとんど)いらない
これはマジ。なぜか。
公務員ガチ勢で、この区分に主眼をおいて勉強しているヤツはまずいない。求められる知識の範囲が広すぎて「コスパが悪い」からだ。
世界史から1~2問、日本史から1~2問。そのために教科書を通読して覚えるコストたるや。そんなことをしている暇があったら合格人数も多く、勉強量に比例して得点が上がりやすい法律や経済の勉強をしたほうがいいに決まっている。
だからみんな片手間で受ける。だからこっちも片手間で受けてやろう。
運で受かる。僕は運で受かった。
そりゃ法学ガチ勢は憲法の問題を必ず正解するかもしれない。
でも、そんな1点は余裕でひっくり返る量の運ゲー問題があなたを待っている。
安心して鉛筆を転がしてほしい。
ただしちょっと例外はある。数的処理は少し勉強しよう。これは運じゃない。そして、ガチ勢達も法律や経済の教養試験で必要なのでこっそり勉強している。ここで遅れを取るわけにはいかない。
④国家公認教養人になれる
合格した暁には君は「国家公認教養人」だ。
誰もうまく説明できないけど、誰しもがあったほうがいいと思っているもの。それが教養だ。それを国家が認定してくれる。しかも無料。お買い得にもほどがある。
⑤民間就活と併願できる
これには二つの利点がある。
まず試験の時期。他の試験区分と教養区分の大きな違いはここにある。
教養区分は冬に結果が出る。つまり、あなたは3年生の時点で国家総合職試験に合格が可能なのだ。
就活が本格化する前にあなたは国家公認教養人になっている。そのあとは法律や経済を勉強している人をしり目に民間就活を気のすむまでやればいい。
逆に試験対策がいらないからこそ、教養区分の前に民間就活をできる。インターンとか外資とかは冬前から選考がある。なんとこれを受けておくのは教養区分の受験にも有利なのだ。
教養区分の2次試験ではGDやらコンピテンシー面接やら、民間っぽい項目がたくさんある。しかし、公務員ガチ勢は民間就活に見向きもしていないから、この教養区分で人生初めて就職の面接を受ける人が一定数いる(僕もそうだった)
初めてのグループディスカッションをするガリ勉ピープルの中に、強そうな外資のインターン面接をくぐり抜けてきた人が入ったら、、どうなるかは想像に難くない。
まとめ
「俺はこんなところで終わる人間じゃねぇ」って思ってる人
意外と公務員も悪くないよ
まずは教養区分を受けてみよう!
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