国家総合職教養区分対策 ちょっぴり具体編
今日は教養区分の具体的対策について書いていく。
努力は(ほとんど)必要ないので、参考にしてほしい。
具体的にどんな試験?
教養区分は全部で5つのパートからなる。
~~~一次試験~~~
①基礎能力試験I部Ⅱ部
~~~基礎能力を合格してないと読んでもらえない壁~~~
②総合論文試験
~~~二次試験~~~
③政策課題討議試験
④企画提案試験
⑤人物試験
だ。
わかりやすく書くと
①数字パズル&英語試験と運試し
②作文大会
③グループディスカッション
④プレゼン大会
⑤面接
という感じ。
では以下それぞれについて解説していこう。
①基礎能力試験
基礎能力試験は1部と2部からなる。
1部は知能分野とかかれているがここでいう知能とは
・パズルが得意か
・英語人並みにできるか
のことである。
ちなみにパズルが16題、英語とあと何の変哲もない国語の問題が8題だ。
教養区分受験の勧めでも触れたが、ここではパズルが重要だ。
このパズルは全然難しくない。よく考えればわかる問題ばかりだ。
ただしなんといっても時間が足りない。後半の知識分野が極度の運ゲーであることを考えるとここで取りこぼすのは結構いたい。
「知能」という言葉に騙されてはいけない。このパズルは知能をはかるものではなく、ただ単に経験値をはかるものである。(コンサルのフェルミ推定とかもそう、本当に知能を図りたいなら毎年全く違う種類の試験にすべきである。騙されてはいけない。)
古本屋に行って、判断推理・数的処理の本を買ってみよう。少し眺めると僕の言っている意味がわかるはずだ。そう、ほとんど似たような問題の繰り返しである。
この種の問題は
①誰でも時間をかければ解ける(しらみつぶしするとか)
②あっと驚くような最短距離の解法がある
という特徴がある。
なので1冊やれば十分。本番で8割は見たことのある問題になる。最短距離でほぼ瞬殺だ。残り2割は初見だが、決して難しい問題はでない。じっくりしらみつぶししていけば必ず解けるし、その時間もある。(なんならこれやっとくと民間就活の時のテストセンターも楽勝になる)
英語は今更やっても結果は変わらないので本番で頑張ろう。
次に2部の知識分野だ。
ここは本当に対策がいらない。コスパが悪すぎる。
知識分野は大体5択だ。そして30問出題される。
単純計算で適当にやっても6問も正解できる。
30問あったら得意分野からの出題も少しはある。絶対違うだろ!って選択肢もある。受験の時のおぼろげな記憶がよみがえることもある…かも。
あとは運だ。10問も正解すれば十分。
②総合論文試験
はい、これも対策いりません。
この試験で一番大事なことは、
論理的に誤りのない文章を最後まで書ききる
こと、これにつきる。
出題されるお題に詳しい必要は一切ないといっていい。
やってみるとわかるが、この試験もやはり時間が足りない。周りにも書き終わらなかった人が多くいた。知識があることは必ずしもいいことづくめではない。知識があるとひけらかしたくなる。結果、文章全体のバランスをそこなう恐れがある。
この試験やるべきことはまず、文章の設計図を作ることだ。まず、結論を考える。そして結論に至る理由を3つくらい考える。理由の説明に必要な背景を考える。
大事なのは、自分の考えや一般論と異なっていても論理すらあればよいという点だ。お題は結構抽象的だが、理由は具体的でも全く構わない。
完全に偏見だが、公務員志望者にはツッコミを恐れて、すべての論点を書き切ろうとする人が多い気がする。絶対に時間が足りなくなるし、内容もうすくなるし、論理性の一貫性が乏しくなりがちだ。論点は3つくらいに止めよう。
③政策課題討議試験
この試験、僕は根に持っているのだが、試験管の一人はディスカッション中爆睡していた。
試験官のやる気はそんなものだと思って軽い気持ちで行こう。
この試験はあるお題に対して、個人ごとに準備期間が与えられ、その後集まって2つの立場に分かれてディスカッションするというものだ。
コツはただ一点。
「人気がなさそうな派閥に所属しろ」
これである。この試験、「理由が考えやすい」とか「純粋にこっちがよいとおもう」とかで立場を選んではダメだ。
この戦略をとることのメリットはこんな感じ。
・派閥の人数が少ないほうが発言機会が圧倒的に多くなる。
・準備時間に相手の理由をあらかじめ考えておき、それに対する反論をメインで考えとくと、頭の回転が速い感じが出る。
・事前に落としどころを考えておくと、そこに誘導しやすい。
公務員だから合意形成が大事だよね^^本気で論破してくる人はあんまいない(し、いても落ちる)と思うので、いうこと言ったら積極的に落としどころに誘導してデキる感だそう。
④企画提案試験
企画提案試験は事前に該当する白書とかがわたされる。ちょっと対策可能な試験だ。
ここでの戦略は「9割の凡策と1割の奇策」だ。
9割はそつなく在り来たりのことを書こう。1割は奇抜なことを書こう。
渡される白書から誰でも思いつく、そしてあまりツッコミどころのないことをダラダラと書く。そして、1割だけ、練りに練った提案を一個する。
大体の受験生の戦略は二つに分かれているはずだ。
・広く浅いが隙のない議論を展開する
・狭いが深いこだわりのある部分について深い洞察を展開する
これのいいとこ取りだ。
「こいつは視野が広くて網羅的に物事を考えられるな、でも突っ込んで見ると意外と深い洞察があるじゃないか」
こう試験官に思わせたらこっちのものだ。
本当はすべてのツッコミに当意即妙に答えられたら良いのだが、そんな天才はいない。
だからツッコミポイントをあえて用意する。それが1割の部分だ。
ぶっちゃけその1割も自分で考える必要はない。
ちなみに僕は「死亡消費税」を導入すると書いた。インパクト重視だ。
なるべく、メリットもデメリットもたくさんあるような政策が望ましい。
ネットや本で論点をしらみつぶしに読み漁ろう。そして、答案にはメリットと、デメリットを両方書く。ここで、偏った見方ではないことをアピールする。もちろんメリットを強調する。
コツは少し隙を見せることだ。
試験官はあげたりない論点や詰め切れていない論点を見ると鬼の首でも取ったように指摘してくる。そこを事前に用意してきたテンプレで完膚なきまでに叩きのめそう。
テンプレを出す際は、その場で考えた感じを出せば完璧だ。少し言葉に詰まってみたりしても良い。
⑤人物試験
これについてはただの面接だ。普通にやっていれば大丈夫。
まとめ
①基礎能力試験
I部
数的処理だけ勉強しろ。
Ⅱ部
運ゲー。行きの電車でおばあさんに席を譲って徳を積もう。
②総合論文試験
ともかくまともな文章を書ききるだけ。
③政策課題討議試験
マイノリティに属せ。
④企画提案試験
局所的に変な奴になれ。そこだけ徹底して詳しくなっておけ。
⑤人物試験
ニコニコしろ。
以上!!
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